星座を探し見つけるときのコツ・注意点

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星座早見盤やその他の道具を参照して、星座を探します。
そのとき、星座早見などと実際の空は結構異なり、思うように見つけられません。

星座の見つけ方のコツや注意点をあげてみます。

星座早見盤だけで星座を探すのは難しい

星座を見つけようと思ったら、星座早見盤であらかじめ星の位置を確認したりできます。

星座早見盤以外に、星空の案内の本などで確認したりもできます。

星空観察のハウツー本には、星座や目印になる星の見つけ方が色々載っています。

十分確認して、いざ実際の星空を見てみると、あらかじめ確認しておいた星の位置関係とはかなり違い、結局夏の大三角形や冬の大三角形や秋の四辺形などを構成している有名どころの星座くらいしか見つけられない、ということがよくあります。

星座を見つけるコツ・注意点

惑星に注意する

星座早見盤や星空案内の本の説明には、惑星は載っていません。
惑星はその時々で位置が変わっていくので、載せようがないためです。

ところが、実際の星空には惑星があり、1等星や2等星と同じくらいの明るさで光っていたりします。

惑星と恒星の区別がつかなくて星座が見つけられない

例えば目立つ2つの1等星や2等星を目印にして、暗めの星座を見つけようとします。

そのとき、目印にする1等星の近くに土星か木星か火星などがあったら、それも1等星か2等星のようにみえてしまいます。

この結果、あらかじめ調べてきた星の位置関係と全然違う感じに見えてしまい、目的の星座を見つけようがなくなります。

惑星の位置を確かめておく

惑星のせいで星座を探せなくならないよう、あらかじめ現在の惑星の位置も確認しておきましょう。

惑星の位置は、以下のような天文年鑑など、または後ほど述べるスマホのアプリ「iステラ」などで確認できます。

初心者向けの天文年鑑

普通の天文年鑑は初心者にとっては載っている内容が難しすぎるので、以下の初心者向け天文年鑑が手頃です。

藤井 旭の天文年鑑 2023年版: スターウォッチング完全ガイド

星座早見盤以外のツールも使う

星座早見盤で星座を探すのは結構難しい

星座早見盤は実際の空をかなり変形させています。

そのため、実際の空の星の位置関係と星座早見盤の上での星の位置関係は大きく異なります。

オリオン座やはくちょう座のように、とても1等星が含まれていて見つけやすい星座なら、星座早見盤だけを使って見つけられます。

一方、他の星座の1等星などを目印にして探さなければならないような暗い星座を星座早見盤だけで探すのはとても困難です。

スマホアプリ「iステラ」「スマートステラ」は星座を見つけやすい

株式会社アストロアーツのiPhone用アプリ「iステラ」、Android用アプリ「スマートステラ」というものがあります。
これは非常に星座などを見つけやすく便利です。
 

スマホに内蔵されている方位のセンサーの機能を利用して、スマホ画面を向けた方向の星空が表示されます。

画面上に、星の見つけ方も表示されているので便利です。
例えば、北斗七星の柄の部分を伸ばすと、うしかい座のアークトゥルスにたどり着く、という方法や、冬の大三角形など、星座を見つけるための方法が色々あります。
そういった方法の主なものが星図上に線で描かれています。

月、惑星などの位置も表示される

私はiPhoneの「iステラ」を使用していますが、その日、その時間の月や惑星の位置もきちんと表示されます。
太陽の位置も表示されます。

地平線の下も表示される

私はiPhoneの「iステラ」を使用していますが、地平線の下の星も表示されます。
これから昇ってくる予定の星が地平の下のどの辺にあるのか分かります。
また、日の出前、地平線の下のどの辺りまで太陽が来ているのか分かります。

注意点 子どもの近くで使う場合は機内モードで、Wifiも切って使う

スマホのような無線通信機器が発する電磁波は子どもの人体に悪影響があることが、国際機関やその他色々な機関等で指摘されています。

そこで、iステラを子どもの近くで使う、または子どもに使わせる場合は、スマホを機内モードにし、またWifiを切にして、電波を発信しない状態で使いましょう。

iステラは機内モード、Wifi切、の状態でも問題なく使用できます。

無線通信機器の子どもへの人体影響に関する参考のウェブサイト

 

星座を見つけるノウハウ本を参照する

ただ星空の図を参照しても、星座は簡単には探せません。

そこで、星座を見つけるノウハウ本を参照します。

初心者にとって必要なノウハウは、例えば、この1等星とこの2等星を結んでその倍の位置まで伸ばすと●●座の2等星が見つかる、といったようなノウハウです。

理科の授業で教わるほど有名なノウハウとしては、北斗七星またはカシオペヤ座から北極星を探す方法があります。

また、夏の大三角形、冬の大三角形、秋の四辺形などは、星座を見つけるために役立つ目印として有名です。

以下の本にはこういったノウハウが多数収録されています。

こども天体観察図鑑 (星の手帖社こども図鑑シリーズ3)

「iステラ」にも星座を探すノウハウが収録されている

「iステラ」には、目立つ星座から他の星座や恒星を探すための補助線が多数収録されています。
この線を頼りに色々な天体を見つけることができます。

たいてい、プラネタリウムでも星座を探すノウハウの説明がある

プラネタリウムでも、たいてい星座の探し方のノウハウが説明されます。

ただし、暗闇でメモをしたりもできないので、聞いて覚えてくる必要があるので結構大変です。

また、プラネタリウムは子どもたちか親子連れが多いので、私のような中年男性が一人では行きにくいという難点があります。

以上のツールと双眼鏡を組み合わせて探す

以上の各ツールを使っても、暗い星しかない星座は見つけることができません。
そこで、iステラなどの各ツールと双眼鏡を組み合わせて星座を探します。

例えばiステラなどで肉眼で見える明るい星を確認し、目でも星を確認します。
さらにiステラで隣の何個かの暗い星を辿り、双眼鏡でも辿っていきます。
そのようにして目的の星座の星まで辿っていくと、肉眼では見えない星座を双眼鏡で確認できます。

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自分が住んでいる場所で見られる全星座を見てみる

漠然と星座をみるだけではとりとめなくなるので、自分が住んでいる場所から見られる全ての星座を見てみるという目標を立ててみます。

iステラなどと双眼鏡を使って、明るい星座も暗い星座も順次見つけていき、見た星座をメモしていきます。

自分の住んでいる場所からは見られない星座もありますが、とりあえず見られる星座をすべて見たら目標達成です。

目標を達成した頃には星空を見る技能が高まっているので、もう少し難易度の高い観測に進んでみましょう。